最近のカービィの吸引力が落ちている件

任天堂、ひいてはゲーム史を語る上で外せない「星のカービィ」シリーズ。
敵を吸い込んで飲み込む、吐き出す、コピーするのがこのゲームの特徴ですが、どうも最近、カービィの吸引力が落ちている気がします。
というのも、最近の二作品『毛糸のカービィ』『あつめて!カービィ』はどちらもコピー能力がないという、カービィアイデンティティをどこかに放り投げたような仕様になっているのです。

僕自身が最初に触ったカービィファミリーコンピュータ夢の泉で、今でもその面白さは強烈に覚えています。そもそもプログラミングを始めたのはゲームを作りたかったからで、カービィがいなかったら、僕は今エンジニアになっていなかったかもしれません。

任天堂の黎明期である当時も現在と変わらず、面白いゲームの探求は続けられていたと思います。その中で、敵を「食べる」という聞くだにおぞましい行為を、あそこまでファンシーでファスシネイティングなユーザーエクスペリエンスに変化させ、他のゲームに与えた影響は計り知れません(ちなみにカービィ第一作目はGB版だったと思います)。

そして、大ヒットを連発した20年近い「星のカービィ」の歴史の終盤に出た二作品がどちらも「アクションでありながらコピー能力がない」作品というのは、個人的には少し切ない印象があります。ブロックボールやカービィボウルにすらコピーはあるのに!

ちなみに、「毛糸のカービィ」自体はゲームとしてとても面白いです。ヌルゲーと言われていますが、難易度は必須の要素であるとは限りません。難しいのが好きな人はコンボイの謎をやればいいのです。
あつめて!カービィ」は…僕にはイマイチでした。無理矢理タッチパネルを使っているような印象で、ネトゲのような操作性の悪さを感じました。

調べたところ、今年10月発売予定の「星のカービィ Wii」は、しっかり今まで通りのようです。何よりです。