人生のパフォーマンスを上げてくれる本。

今週のお題「おすすめの本」僕に大きな影響を与えてくれた二冊を。
リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法』(Andy Hunt著)
一見、いかにもプログラマー向けの読み物に見えます。オライリーですし、エンジニア以外の人はそもそも書店の棚で見ることがないかもしれませんね。
でもこの本は、脳に対するアプローチを通して、人生における自分のパフォーマンスを改善することを主題にした、全人類向けの名著なのです。
「初心者から達人になるには」、「右脳と左脳の違い」、「学び」、「経験」、「集中」…どれも人生と深く結びついているテーマですが、この本はそれらを解き明かす手助けをしてくれます。
プログラマーとそうでない人にとっては、理解のしやすさに差はあるかもしれませんが、それだけの理由でこの本の恩恵を受けられないのは非常にもったいないです。

もう一冊。
『金持ち父さんの起業する前に読む本 -ビッグビジネスで成功するための10のレッスン』(ロバート・キヨサキ, シャロン・レクター著)
こちらはもう少し直接的にプラグマティックな内容です。僕も自分で起業したり、起業した友達を手伝ったりする中でいろんな人を見てきましたが、ロバート・キヨサキさんの言っていることはいつも的を射ていると思います。
学校に通うのは20年。仕事はその倍40年。人生の定義は色々あると思いますけど、仕事は人生のおおよそ三分の二の期間を占めるんですよ。その割に、皆さん「どこで働くか」を必死に考えて、「どう働くか」は最初っから考えもしない。これはとてももったいないことです。
もちろん、時代や価値観の変化もあります。ホリエモンの前と後ではベンチャーを見る目は(良くも悪くも)違ってきましたし、JALや東電の社会的評価の失墜を目の当たりにして、大企業至上主義への疑問も生まれ始めていると思います。もちろん、5年後にはIT系ベンチャーも全て倒産しているかもしれません。電力不足とかで。
それでも、リスクリスク言ってベンチャーを避けている人達は、あなたは本当にリスクについて正しい評価ができるような教育を受けてきて、市場について判断できるだけの情報を持っているんですか?イメージだけで語ってませんか?と問いつめたい。小一時間問いつめたい。
…いや、熱くなってしまいました。とにかくこの本は、起業を考えている人、今の働き方に疑問を感じている人にはとてもおすすめです。

真面目な話してたら疲れました。誰かまどマギ6巻届いたのにBDプレイヤーが無くて見られない僕を助けて下さい。

リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法

リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法

AppleIDが突然不正アクセスされた件・解決編

9/18にApple IDが不正アクセスされた件ですが、一応の解決を見ました。
Appleには迅速かつ丁寧な対応をして頂き、結果的に450円も返金されるそうです。

さて、気になる犯人の素性は?

某巨大掲示板の情報によると、同様の不正アクセスを受けた人間が勝手に買われたアプリは、数種類のアプリのいずれか。
数は多くないが、自分とも全く同じアプリを買われた人がいるそう。
となれば、iTunes Storeで公開されているアプリの数から考えても、おそらく同一犯による意図的な購入だろう。
こう考えると、個人的にターゲットにされた場合に比べて、危険性は低いと思われる。

パスワードはなぜ漏れた?

掲示板ではAppleを装ったフィッシングメールと、Sonyのパスワード流出が原因とされていたが、自分はどちらでもないと言い切れる。
被害人数から考えて、Appleがハッキングされた可能性が高いのでは…とは思うが、滅多なことは言えないし、そうであったとしても直ちにAppleに責任があるとは言えないだろう。

ITやWebサービスの勃興に伴い、利便性のためにクレジットカードを利用する人間は増加の一途を辿っているが、個人のセキュリティ意識がそれにふさわしいレベルには達していないと思う。三日前までの僕を含めて。
面倒でもパスワードは頻繁に変えましょう。マジで。。。

AppleIDが突然不正アクセスされた件

掲題のとおり、AppleIDが不正アクセスされ、知らないうちに有料アプリを購入されました。

2011/9/18の深夜、Appleより、今まで購入したことのないデバイスからのアプリ購入を確認するメールが届く。
身に覚えがない、というか今日はアプリストア自体立ち上げていないので、完全に不正アクセスであることは間違いない。
速攻でAppleIDのパスワードを変更。更に、同じアドレス・パスワードを使っていたAmazonのパスワードも変更。
Appleに一応問い合わせのメールを出し、今に至る。

被害状況を整理。
Appleには幸いにもクレジットカードを登録していなかった。しかし残っていたプリペイド残額から、カロリーコントロールのアプリ(\450)を購入される。
Amazonにはアクセスされたか分からないが、クレジットカード番号が伏せられているのと、購入履歴が増えていないのとで、被害はほとんどない。パスワードも変えたので、こちらは問題ないだろう。
他にクリティカルなWebサービスは使っていない、はず。

最も大きな損害は、iPhoneデベロッパー登録時に必要だったため、AppleIDに自宅の電話番号と住所を登録していたこと。すぐに悪用されるとは思えないが、確認されたと考えてよい。
とはいえ住所・名前・電話番号は無作為に確認しようと思えば街を歩くだけで可能なので、クレジットカードと比べたらそれほどの損害はない、と思いたい。

なぜ発生したのか。
Appleのセキュリティは強固であり、ブルートフォースによるものとは考えにくい。最も可能性が高いのは、他のもっとセキュリティが低いWebアカウントで判明したものを、Appleに入れてみたということ。これは十分に考えられる。
もう一つは、どこかの無線LAN回線で盗聴されたこと。これは余り無さそうだが、もしあったとしたら実に危険な状況である。それなりに気を使ってはいるものの、もう少しセキュリティ意識を徹底しなければならない。

このまま被害が無ければ、450円は実に安い勉強代であると思う。便利である反面、パスワードを使い回すのが如何に危険か思い知らされた。もう少し、精神的な防火壁(ファイアーウォール)を真剣に設定する必要があるだろう。

無いとは思いますが、続報があれば書きます。

かくも素晴らしき開成学園、その1

今日九月九日、地上波で高校生クイズをやっており、ついつい見入ってしまいました。
録画して後から楽しみに…という人のために結果は伏せますが、今年も開成は大活躍でしたね。

我が母校開成学園は毎年東大生を量産、もとい輩出しています。中学、高校時点で既にある程度の優秀さが担保されているとはいえ、毎年のように生徒を東大に投げ込んでいくのはなぜなのでしょうか。

というわけで、開成生が受験に強い原因を適当に挙げてみます。多分後から思いついて足したくなるので、その1です。

1,愛校心が強い
道徳の時間に「開成は素晴らしい!」という授業を受けた覚えはありませんが、開成生は一般に愛校心がとても強いです。
その直接的な原因は、先輩、同輩、後輩全てが好きだということに起因しているのではないでしょうか。その原因の原因は運動会だと思うんですけどね。
やっぱり外部に出ても、開成出身という後輩がいたら目をかけてしまいます。これは他の学校と同じかもしれませんが、その割合が他より高いと思います。
そんな開成生なので、やっぱり開成がいい学校だ!と言われるために大学受験でも努力します。たぶん。

2.なんだかんだ真面目
ある程度不真面目な人もいますが、それでも授業中飲んだり騒いだりといったことは一切ありません。
試験の成績も、「悪くても死ぬ訳じゃないし〜」とか言いながら、皆真剣に一夜漬けします。10段階評価で4以下が二科目あると進級判定会議なるものにかけられるのですが、該当者は各学年1%もいないです。
校内での飲酒、喫煙は0.0001%くらいじゃないでしょうか。僕は一切見た事ないです。ただ、寝ている人はとても多いです。東大行ったら講義中に誰も寝てなくてびっくりしました。

3.要領がいい
開成の人は、大体要領がいい気がします。レポート、宿題は早くて締め切り当日の朝、遅くて次の日から始めます。なんだかんだ言って出すんですけどね。
とはいえ、それぞれ何らかの信念はもっていて、それ以外にリソースを割きたくないからそうなるんだと思っています。何かしらを極めようとする志向が強い人が多い気がします。

4.新高が混ざる
これはとても大きいですね。開成で三年暮らして、高校受験もしなかったらそりゃだらけます。そのだらけきった瞬間に、高校受験界のエースがどばっと入ってきます。
開成生は負けず嫌いなので、上の方の人は対抗意識で勉強します。逆にネイティブ開成生と同化してしまう新高生もいたりいなかったり。
とはいえ、高校に入って大学受験を意識するという人は多いのは、これが原因だと思います。

適当に思いついたところから書きましたが、これらは受験の結果に良い影響を与えていると思います。
といいますか、逆に「開成の悪い所挙げて」と言われても思いつかないっす…。

最後にトリビア。開成生同士が会うと、まずお互いの色を確認します。自組の色は開成生にとって、なくてはならないものなのです。

ピクミン・ドンキーコングリターンズ

突然ですが、僕はテレビゲームが好きです。自分でゲームを作ることもあります。

スーパードンキーコングでカルチャーショックを受けた世代なので、最近Wiiで出たドンキーコングリターンズが急に懐かしくなり、衝動買いしてしまいました。ついでに、前々から興味はあったが手を出せずにいたピクミンも買ってきました。

プレイして僕が最初に思ったのは、「ピクミンの3Dすげえ…」ということですね。
ポリゴンの頂点数で言えば今のゲームよりは劣るのでしょうけど、このゲームが今から10年前に出たとはとても思えないです。処理の重さや3D的な違和感は全くなく、UIも洗練されており、古くささを一切感じません。
カメラワークはさすが任天堂といったところで、とにかく作り込みを感じました。

ドンキーコングリターンズに関しては、Wii用ということで難易度について気になっていたのですが、簡単なところから難しいところまで大きな幅を持たせ、幅広い層向けにしたのだと思います。前半はほとんど詰まることなく、後半はステージで一回はミスすることが前提のような難易度になっていると思います。

すごく言葉にしにくいのですが、僕はわくわく感でいえばドンキーコングリターンズよりもピクミン、あるいは昔のスーパードンキーコングの方に軍配が上がると思っています。
ドンキーコングリターンズは、非常にクオリティが高く、およそ欠点というものは見つかりません。
しかし、ピクミンには怪しさというか、予想出来なさというか、引き込まれるような魅力を強く感じました。
あと、ドンキーコングリターンズはBGMの種類が少なかったかな…

色々言いましたが、どちらもいい買い物だったと思います。

Flash製のMMORPGがぽこぽこ増えそうなワケ

タイトルは若干釣りかも。あと「何を今更…」な話題だったらごめんなさい。

僕の周りではFlash嫌いな人が多いのですが、僕の妄想では、今から一年間くらいは昔懐かしい2DのMMORPGフルFlash(ここ重要)でいくつか出てくるんじゃないかと思っています。

というのも、Entercrewsのラカトニアというゲームがその一つで、実際にやってみたら普通にMMORPGになってるんですよね。

FlashMMORPGを作るメリットはかなりたくさんありますが、特に重要な一つはプレイまでの障壁が低いことです。
実際にWebでアクセスを取ってみた人ならすぐ納得できると思いますが、ページ一つ挟むだけで離脱率数十%なんてのはザラにあることなのに、従来のMMORPGでは、ユーザーは遊ぶために2GBだの3GBあるクライアントソフトを落とす「労働」をしなきゃいけないんです。
やる気満々で登録したゲームを実際に始められるのが一時間後だったら、他の遊びなんていくらでもある今の時代、ユーザーも冷めてしまうでしょう。

とはいえソーシャルゲームの成功を見るに、いわゆる『ゲーマー』でないプレイヤーの重要性は十分認知されてきましたし、逆にソーシャルゲームで少しだけゲーム慣れした層をPCの美麗なグラフィックで狙い撃ち!という戦略はあながち的外れではないと思います。
上に挙げたラカトニアでも、「システムメッセージをクリックすると、クエストに関するNPCやモンスターのところまで(違うフィールドでも)自動で歩く」というお手軽プレイ機能が実装されていて、エンジニアの睡眠時間が心配になりました。こうした機能は、従来のネトゲの「面倒臭さ×達成感」というバランスを、大きくライトユーザー向けに傾けている一例ですね。

もう一つの大きなメリットは、Flashは実は異様なまでにクロスプラットフォーム技術であるという点に依拠します。
以前に言及したTitaniumは、「JSで二種類のアプリが書ける!すごい!」みたいな感じで話題になり、資金調達も派手にやってましたね。

一方Flashは、WindowsでもMacでもLinuxでも動きますし、AndroidアプリもiPhoneアプリも「ほぼ同じコードで」作れます。ほぼ同じものが作れる訳ではありませんが、画面サイズとスペックへの配慮に基づいて修正すれば、再利用性はとても高いです。フィーチャーフォン端末は…お察し下さい。

MMORPGAndroidiPhoneでそのまま動くとはとても思えませんが、一つの開発チームを多くのプラットフォームの案件に使い回せるのも魅力的ですよね。

で、「そんなにメリット多いならなんで今までやってなかったのよ?」って言われると、速度とかFlash Playerの再現性の問題が、開発技術で解決出来ないレベルで大きかったせいかと思います。
ただそれも解決には向かっているようで、ラカトニアも昔のネトゲくらいの速度は出ていました。「Javaでゲーム作ってるやつはおかしい」みたいなことが言われた時代もありましたし、同じようなものでしょう。技術の進歩ってすごいですね。ただもちろん、Javaの時代とはゲームをする環境の方が変化していると思います。

という訳で、ゲームクリエイターな人達からは色々意見もあると思いますが、ゲーム会社が利益を挙げる上でには、ソーシャルゲームの一形態として、「PCのブラウザ上で動くフルFlashMMORPG」というものはかなり魅力的なんじゃないでしょうか。

ところで僕が考える中で、今最も達成されていない課題はグラフィックリソースの生産性が他と比べてイマイチな所だと思います。
グラフィック能力が今ひとつな(僕みたいな)人種でも、効率的にそこそこのレベルのグラフィックを作れる仕組みって何かないでしょうかね?

怠け者の時間管理

皆さんの中でも、ベンチャー企業で働いている人はいるんじゃないでしょうか?

僕の場合週の半分は学生なので、時間を管理される側ですが、
自分で課題を設定して達成する人達は、自分で自分の時間をコントロールしなければなりませんよね。

ベンチャーだと11時くらいに出勤しても何も言われませんし、場合によっては「今日は疲れたからいいや」なんてこともあり得ます(そうでない会社もあると思います)。

混んでない電車で通勤したり、食後に昼寝したりできるのがベンチャーの醍醐味ですよね。違いますか。

ともあれ、バリューを出していればそれでいいのですが、
「甘えなければもっとやれるはず!」というのならもったいないですよね。

ここでiPhoneアプリの話題に飛びます。広告じゃないですよ。いや、やっぱ広告かも。でも僕は得しません。
vow -今日やること http://itunes.apple.com/jp/app/id438023816?mt=8

vowには「公約」って意味があります。怠け者でも、自分で宣言して自分を追い込む→生産性があがる、ってことらしいです。
無料アプリでちょっとでも生産性が上がるなら、試してみたら良いんじゃないでしょうか。

※個人的には、ベンチャーの醍醐味は床に段ボール敷いて寝ることだと思っています。